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マンジャロが適している方
- 健康的な体重減少を目指している方
- 食欲が抑えられない方
- 運動しても効果がない方
- 食事制限をしても体重が減らない方
マンジャロとは?
マンジャロとは、2型糖尿病に対する国内製造販売の承認を取得した世界初の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬です。週に1回の注射で血糖値の効果的な管理をサポートできることから、注目を集めています。
マンジャロは、2022年6月7日にアメリカで発売され、日本では2023年4月18日に発売開始となりました。なお、2022年9月26日に日本イーライリリーが厚生労働省より「2型糖尿病」を効能・効果として、日本における製造販売承認を取得しています。
「GIP」と「GLP-1」はどちらも血糖管理に関与するインクレチンホルモンで、GIP受容体およびGLP-1受容体に対して作用し、結合することでインスリン分泌を促進させて血糖値を低下させます。
マンジャロは自己注射(皮下注射)となりますが、週1回の注射になりますので手軽に続けられます。
はじめは週1回2.5mgから開始して、4週間ほど投与した後で体重の推移を確認し、その後週1回5mgに増量するか、そのまま2.5mgを継続するか医師が判断します。
マンジャロの仕組み
マンジャロは、「グルコース依存症 インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)」と「グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)」の2つの受容体に単一分子として作用する世界初の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬です。インスリンの分泌が促進され、効果的に血糖値のコントロールをする仕組みとなっています。
血糖値とGIP/GLP-1について
GIPとGLP-1は、もともとヒトの身体のなかに存在するホルモンの1種です。ヒトは、食事を摂ると血糖値が上がります。血糖値が上がると、小腸からGIPとGLP-1が分泌され、すい臓に運ばれます。
マンジャロは、身体の中でGIPとGLP-1と同様の働きをします。すい臓に運ばれたGIPとGLP-1は、インスリンを出すように働きかけます。そして、分泌されたインスリンによって血糖値が下がるのです。マンジャロは、GIPとGLP-1と同じように血糖値が高いときだけ、インスリンを出すように働きかけます。
マンジャロ処方の流れ
診察
身長・体重・BMI、普段の食生活や運動、目標体重などのヒアリングを行います。
血液検査
処方にあたり、血液検査を実施します。
間近3ヵ月以内の血液検査のデータがありましたらご持参ください。
※処方に必要な項目が不足している場合には当院で血液検査を実施していただきます
注射指導
マンジャロは1週間に1回、同じ曜日に、ご自身にて注射していただきます。
看護師が注射の打ち方を指導しますので、ご安心ください。キットに内臓されている針は非常に細いため、注射による痛みはわずかです。
おなかや太もも、二の腕の外側に投与します。毎回全く同じ場所に投与するのは避け、少しずらした場所に投与してください。
次回予約
マンジャロでの効果を確認するため、4週間後のご予約をお取りいただきます。尚、血液検査を当院で実施する方は、検査結果のお伝えを含め1週間後にご来院いただきます。
マンジャロ料金
診察料:初診料2,500円、再診料1,100円
2.5mg | 1本 | 4,800円 |
2本 | 9,600円 | |
4本 | 19,200円 | |
5.0mg | 4本 | 32,000円 |
7.5mg | 4本 | 60,000円 |
血液検査 | 5,500円 |
※当院では1本単位での処方は行っておらず、最低2本からの処方となります。
マンジャロ増量について
【STEP1】
投与量は、通常は2.5 mg4週間から開始します。
使用開始時は吐き気や便秘などの消化器症状や倦怠感などの症状が出ることがあるため、少量で開始し慣れてきたら少しずつ増量していきます。
【STEP2】
当院では、毎日の体重レポートをつけていただくことをお願いしています。体重の増減、生活週間の変化などを医師が診察し、効果不十分かつ副作用がない場合、1ヶ月後に1回5mg(1週間分)に増量します。
当院では7.5mgまで取り扱いをしていますが、ほとんどの方は5mgが維持量となります。
ペン型注射器アテオス使用方法
保管方法
マンジャロは注射製剤であり、保管方法が重要です。ペプチドホルモンですので、高温・直射日光などによって失活して薬剤が無効になってしまうおそれがあります。基本は冷蔵庫に保管して注射時に取り出すとは思いますが、持ち出すとしても高温になる車内に放置などはしないようにしてください。必ず適切な状態で保管をしてください。
- 冷蔵庫に(2〜8℃)に保管
- 冷蔵庫が使用できない場合は、室温(30℃以下)で21日間保管可能
- 凍結させないでください
- 高温や直射日光を避けて保管
注意点
・糖尿病の方へは当院では処方いたしません。糖尿病の主治医の方にご相談ください。
・使用済みのアテオスは、牛乳パックや薬の空容器など、フタがしっかり閉まる硬い容器に入れ、その後ごみ袋に入れて廃棄してください。
・マンジャロの肥満治療目的での使用は、日本国内で未承認のため、自由診療で保険適用外となります。
処方ができない方
- 妊娠中の方、妊娠の可能性のある方、授乳中の方
- BMI22以下の方
- 18歳未満、70歳以上の方
- 1型糖尿病の方
- がんの治療中、または既往がある方
- 心臓や腎臓の機能が低下している方
- 甲状腺疾患がある方
- 膵炎の既往歴がある方
- 重度の胃腸障害、肝障害、腎障害のある方
- 摂食障害のある方
- 栄養不良やアルコール依存がある方
- 過去にマンジャロで過敏症の既往歴のある患者
- 他のGLP-1製剤を使用している方(併用不可)
主な副作用
胃腸障害
吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛など、投与開始時や増量時に起こりやすい症状です。徐々に体が慣れてきますので多くの場合、自然と症状が軽減していきます。生活に支障のない範囲であれば様子を見てください。
低血糖
脱力感、倦怠感、冷や汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまいなどの低血糖症状が現れる場合があります。この場合は炭酸飲料(コーラなど)、飴、ラムネなどを摂取してください。
食欲減退
マンジャロの作用そのものですが、過度な場合は投与量を減らす、投与を中止をしてください。
脱水・急性腎不全
下痢や嘔吐が激しい場合、脱水から腎機能障害、腎不全を起こす場合があります。
急性膵炎
背中につながる腹痛が現れた場合、速やかに専門の医療機関を受診してください。
アレルギー・アナフィラキシーショック
免疫反応の過剰応答により発疹や血圧低下、失神、顔面や皮膚の浮腫、呼吸困難の症状が現れる場合があります。このような場合は直ちに救急搬送を依頼してください。
※副作用の頻度や重症度には個人差があります。